長野県民新聞2009年3月

公立高後期選抜 都市部の大量不合格と周辺高の大量再募集

 公立高校後期選抜試験の合格者は19日発表された。昨年は過去最少の不合格者と再募集数だったが、今春一転、都市部の高校で大量の不合格者が出る一方、一部の周辺高校や地域高校では大量の欠員が生じた。また、定員以下不合格者は相変わらず多く、今春は28校が該当している。

 4通学区制・二段階選抜になり5年目の入試だった昨年は、全日制不合格は876人、再募集628人とある程度落ち着きを見せていた。それが一転、今春は不合格が923人、再募集校も昨年より2校増え、人数も前年比40人増の668人になった。定時制は27人、多部制・単位制の不合格は33人。全日制で不合格が最多なのは松本蟻ケ崎の102人。このほか、松本県ケ丘78人、松本美須々ケ丘76人など、旧11通学区の高校で大量の不合格者が出た。

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第2通の多部制は東御清翔 佐久地区普通科は野北、野南、岩村田

 県教委は18日開いた定例会で「東御清翔へ多部制・単位制を導入する」こと、および「平成25年以降、北佐久農業、臼田および岩村田の工業科を再編統合し、臼田の校地も利用して総合技術高校を設置。岩村田は普通高校とする」ことを決めた。今後、地域説明会やパブリックコメントを経て6月に正式決定となるが、東御清翔へ多部制・単位制設置が決まったことから、今後は第2通学区の定時制の適正配置が課題になってくる。

 定例会では「東御清翔高校をよくする会」(会長/保科教県議)と「佐久市の中等教育を考える会」(新津真澄会長)の提言を受け、県教委としての方針を示した。このうち「東御清翔高校をよくする会」は「多様な生徒のニーズに応えるため、学びを中心とした多部制・単位制の導入」を提案。その際、夜間部を置かない昼間二部制、学校規模は午前部80人、午後部40人募集が適当と提示している。

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他県高校への進学者 全県平均は1.6%で最多は旧7通の2.6%

 昨春、県下中学校を卒業して県外の高校へ進学した者の比率は旧7通学区が非常に高くなっていることなどが、県情報統計課まとめの『学校基本調査』から明らかになった。

 昨春、県下の国公私立中学校を卒業して高校に進学した者は2万1452人(就職進学者含む)。このうち351人が県外の高校に進学した。前年比4人の増。全高校進学者に対する割合は1.64%で、ほぼ60人に1人は県外の高校に進学した計算になる。

 郡市別に県外高校進学者を見ると、最も多いのは長野市の55人。次が松本市の46人。両市はともに国立附属中学があるが、長野市は55人中6人が附属中で、松本市は46人中11人が附属中卒業生。松本附属中からの県外進学者が多いことがわかる。また、下伊那郡は22人が県外の高校へ進学したが、このうちの10人は天龍村にある私立どんぐり向方中学校の卒業生だ。

 また、通学区別では旧7通の比率の高さが際立つ。1,820人の卒業生のうち47人が県外の高校へ進学。その率は2.58%で、1クラスに1人は県外高校への進学者がいる計算になる。

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学校徴収金 中学生は月1万円

 中学生の親が学校に支払う学校徴収金は月にほぼ1万円になること等が、県教委がまとめた『学校納入金等調査』の結果から明らかになった。学校給食費や修学旅行費が大きな割合を占めるものの、教科活動に関わるものも年額2万円を超えている。

 平成19年度中に児童・生徒の保護者が学校に納入した学校徴収金の実態を、県内の全公立幼稚園・小中学校、専修学校について調査したもの。「学校納入金」には、給食費や遠足・修学旅行費等を含む学校徴収金のほかPTA会費等がある。徴収金支出が最も高いのは専修学校で、次が中学校。中学生の保護者は年額11万6,658円、月額にすると約1万円支払っていることになる。そのうちの48%は給食費、25%は修学旅行費が占めるものの、次に多いのが「教科活動費」で、年額2万円以上という状況にある。

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公立高4校が閉校式 それぞれの歴史に幕

 高校再編に伴い今月末で閉校となる飯山照丘、飯山南、中野、木曽山林の4校は7日、それぞれ閉校式を挙行した。

 飯山照丘は昭和23年、飯山南の定時制分校として誕生。同49年に独立して本校に。これまで4,600余人の卒業生を輩出してきた。飯山南は大正10年、下水内高等女学校となり昭和23年、飯山南に。平成4年には県下初の体育科を設置。高校総体スキー大会では男子が8回、女子が16回の全国優勝を果たしている。中野は明治44年、中野実科高等女学校として開校。以降、下高井高等女学校、中野高等女学校と変遷し昭和23年、現校に。卒業生は1万7,000人を超える。木曽山林は明治33年開校で、平成13年には創立100周年記念式典を挙行、今年で創立108年を迎えた。これまで木曽の林業を支える有為な人材を輩出してきた。

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東大前期に40人が合格 最多は松本深志の10人

 10日発表された東京大学の前期試験に県下高校からは現役19人、浪人21人の計40人が合格したことが本紙のまとめから明らかになった。前年比で現役は4人減少したものの浪人は13人増で合計では19人の増。一昨年の28人、昨年31人から浪人生の頑張りで大きく増えた。

 高校別の合格状況は、現浪合わせて最多の合格者を出したのは松本深志で10人。同校からはこのほか京都にも現浪合わせて7人が合格。信州大学医学部にも4人が合格する等健闘している。現役で最多の合格者を出したのは長野。前年より3人減ったものの現役で5人、浪人が3人合格。京都には現浪合わせて11人が合格。国立大医学部にもこれまで9人が合格している。数値はすべて14日現在。

 

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「全国学テの結果公表しない」 2月県会で矢崎教育委員長

 矢崎和広県教育委員長は全国学力テストについて「結果を公表し学校間、市町村間の競争を促すような扱いをすることは全く考えていない」と言明した。全国学力テストについては大阪や秋田等で公表をめぐり混乱する中、本県は一切公表する考えのないことを明らかにした格好。開会中の2月定例県議会の代表質問で、小林伸陽議員の質問に答えた。

 矢崎教育委員長は公表しないことを言明するとともに、「あくまでも結果を市町村教委および各学校が活用することが重要」とし、「自ら教育の成果の課題を検証し、保護者と情報の共有を図りながら、学習指導の改善等に役立たせることに意味がある」などと述べた。

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定時制への志願前年上回る 公立高後期選抜志願締め切り

 公立高校後期選抜は4日、志願変更が締め切られた。全日制の最終志願倍率は1.04倍で前年より0.01ポイント減。定時制は前年比0.03ポイント増の0.33倍。定時制の人気が高まっており、中でも上田は1.25倍で、定時制としてはほとんど例がない定員オーバーとなっている。全日制の学科別では農業科の人気が高い。1.12倍は前年比0.08ポイントの増。一方で工業科は0.92倍で5年連続で1倍を割り込んだ。

 高校別では、普通科の最高倍率は松本蟻ケ崎で1.43倍。以下、松本県ケ丘1.38倍、松本美須々ケ丘1.34倍と松本市内校が上位3位を占めた。専門学科では、飯山北の理数科が3.25倍などとなっている。

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母子家庭数過去最多 全世帯の2.7%

 県下の母子家庭数は年々増え、昨年6月1日現在で過去最高の2万1,256世帯になったことがこのほど、県社会部こども・家庭福祉課のまとめから明らかになった。全世帯数に対する比率は2.7%で、実数・率ともに統計がある平成9年度以降の最高値。学齢期の子供を持つ世帯も多く、また年間収入も100万円台が多くなっており、子供たちを巡る環境は一層厳しくなっているようだ。母子家庭とは、20歳未満の子と母親の家庭を指す。

 まとめによると平成20年度の県下母子家庭数は、前年より658世帯多い2万1,256世帯。全世帯数に対する構成比はは2.7%。ほぼ37世帯に1世帯は母子家庭という計算で、小中高校のほぼ1クラスに1人はいる計算になる。

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